近頃ギターの練習アンプにはお手軽さからKATANA-AIRを使っている素人音楽です。
練習する分には申し分の無いアンプですが、曲を通しで弾いたり、違う曲に移行する場合など、アンプのエフェクター設定を変える場合、どうしても手動で変更する必要が有ります。
フットコントロールで設定切り替えが出来れば完璧と思えますが、BOSS、KATANA-AIRにはそのオプションが無いのです。
そこで見つけたのがXSONICのAIRSTEPという製品です。
この記事では、AIRSTEPを購入し、KATANA-AIRをコントロール出来るようにする。また出来るようになるまでの悪戦苦闘したことを中心に以下の項目で取り上げます。
目次
1.AIRSTEPを見つけて購入するまで。
過去記事、KATANA-Air買っちゃいました、で他機種と比較検討した際、YAMAHA THRⅡWirelessであれば「IK Multimedia iRig BlueBoard」を使うとフットコントロール出来るようですが、Apple系でないと出来ないようで、Apple系非対応の素人音楽は断念した経緯もあります。で、その後ネットを見ているとBlueToothやMIDIで、汎用的にBlueTooth搭載のアンプや、DAW、MIDI機器をフットコントロール出来るXSONICのAIRSTEPがあるのを見つけました。
・山口和也さんの動画
ギター練習、レコーディング作業、効率爆上がり!AIRSTEPは僕らのやる気スイッチになるのか!?いろんな機材に接続して検証タメシビキ!KEMPERと
この動画では主にKEMPERなどとMIDI接続でバンク切り替え、BlueTooth接続でDAWのコントロールなどなどが出来ることを紹介されています。
人気練習用アンプに超絶簡単ワイヤレス接続で100倍便利に!マルチエフェクター、DAW、YouTubeなんでもつながるAIRSTEPがアップデートでTHR,
こちらではAIRSTEPがアップデートされ、BlueTooth接続で種々の小型アンプのコントロールが可能になったことを説明されています。
動画内ではSparkとTHR10Ⅱで実践していますが、プリセットの画面(2分52秒のあたり)にKATANA-AIRも映っているではないですか!
そこで一気に興味が湧き、検索すると
・XSONICのチャンネル
こちらでKATANA-AIRをコントロールしている動画を公開しています。
・一方でAIRSTEP LITEでPositive Grid SPARKに接続に苦戦している下記ブログもあり
https://guitholic.hatenablog.com/entry/airstep_lite1
かなり迷いましたが、BlueToothだけでなくMIDI、USB、TRSでのコントロールも可能らしい、DAWのコントロールなど用途が広そう、なによりKATANA-AIRをフットコントロール出来るなら夢のような製品だと思い、購入に踏み切りました。
この様な箱に入っていました。
まずは付属書類にあるように代理店のフックアップのサポート登録、マニュアルのダウンロードなどを行います。
2.全くKATANA-AIRをコントロール出来ない!
AIRSTEPを設定するにはXSONICのアプリ「AIRSTEP」が必要なので、Androidタブレットにインストールしました。
(もちろんiOS用もあるようです)
AIRSTEP本体を起動し、AIRSTEPアプリを開き、AIRSTEPと接続します。
(マニュアルを見たり、タブレットの設定を確認したりとちょっと苦労しました)
タブレット側で位置情報を有効にし、BlueToothでAIRSTEPに接続されている状態にする必要がありました。
で、肝心のKATANA-AIRとの接続です。
ここで大きく躓きました。
AIRSTEPアプリでKATANA-AIRのプリセットを選んでも、KATANA-AIRが、まったく反応しません。
ここでネットを徘徊してもAIRSTEPでKATANA-AIRをコントロールしている情報が見つかりません。
また、AIRSTEPのサイトには
「AIRSTEP BW Edition」なるモデルがあって
"The Perfect Wireless Footswitch for KATANA-AIR and WAZA-AIR"
と記載されています。
「こっちを買っておけば良かったのか、今回買ったのはゴミ?」
なんて考えが頭をよぎります。
とはいえ、これは日本代理店では取り扱っていない模様。
3.コントロール出来ない原因と対策
で、先述のXSONICの「AIRSTEP Control KATANA-AIR」
https://youtu.be/2RLXoO1r1gw
を見直してみると、説明欄に下記の記載が!
"After Firmware V1.9, The AIRSTEP can control KATANA-AIR and WAZA-AIR, wirelessly. "
「ファームウェアV1.9以降、AIRSTEPはKATANA-AIRとWAZA-AIRをワイヤレスで制御できます。」
とのこと。
購入したAIRSTEPのファームウェアはV1.8になっていましたから、バージョンアップが必要だったというオチでした(*_*;
「AIRSTEP / AIRSTEP Lite のファームウェア更新手順」
は、下記hookupのサイトに有ります。
https://hookup.co.jp/support/posts/800302
「AIRSTEP Updater」というアプリがGooglePlayにあるので、さっそくタブレットにインストール
本体での設定:フットスイッチDを押しながら電源を投入すると、Bのランプが点灯しアップデートモードになります。
AIRSTEP Updaterを起動し、DEVICEとアップデートファイルを選択し、「START UPDATE」をタップします。
4.しかし、その対策が出来ない!
しかしながら、ここでまたもやうまくいきません。
しかしながら、ここでまたもやうまくいきません。
エラーになってアップデート出来ません。
エラーメッセージの通りアプリをリスタートしても、何度もやってもダメです!。
これについてググっても該当する情報は見つけられませんでした。
いよいよAIRSTEPがゴミになってしまったのか!!
と、失望落胆の極み!完全に詰んだと思いましたよ。
5.対策出来ないための対策が出来た!
しかし、Androidのバージョンとか関係してるかもと思い、試しに少し古いスマホ(前に使っていたもので、SIMは抜き取ったもの)で試してみました。
すると、なんとですよ!アップデートが成功しました!!
6.無事、使えるようになりました!
これであとはタブレットのAIRSTEPアプリでKATANA-AIRをコントロールも可能になりました。
(ワーイ!パチパチパチ、ヒュードンドンドン!)
ちなみにそれぞれのアプリの対応バージョンは次のようになっています。
AIRSTEP アプリ
Android 要件
7.0 以上
AIRSTEP Updater
Android 要件
4.4 以上
それぞれ結構古いバージョンでも問題ないようです。
それではなぜタブレットではAIRSTEP Updaterがうまくいかなかったのか?
Updaterが成功したスマホは古いだけあってAndroidのバージョンは5.0.2で、要件はギリ満たしているようなものです。
気になる点としてはアプリを最初に起動するとき、位置情報やら、デバイス上の画像、動画、音声などへのアクセスをやたら要求されます。まさかとは思いますが、電話帳の個人情報を抜き取ったりしてるんじゃないかと邪推してしまいます。(かの国の製品ですからねぇ)これは根拠の無い、素人音楽の妄想ですから、信用しないでくださいね。
さて、色々苦労しながらも無事AIRSTEPが使えるようになりました。
AndroidアプリBOSS TONE STUDIO for KATANA-AIR(以下:BTS)を使いながらAIRSTEPの電源を入れるとBTSのBluetooth設定画面が次のようになり、接続するデバイスがAIRSTEPに切り替わります。
なんだか不思議ですがこれでOKするとBTSも普通に使えます。
7.KATANA-AIR用プリセット
AIRSTEPのKATANA-AIRのプリセットは8種類入っていました。
Katana-Air1
Kanata-Air2
Katana-Air3
Katana-Air4
Katana-Air5
Katana-Air6
Katana-Air7
Katana-Air8(Combo)
素人音楽としてはプリセットKatana-Air8(Combo)が興味深いです。フットスイッチ2にSOLOスイッチが割り当てられています。
これはKATANA-AIRのBOOSTERに割り当てたオーバードライブ系のSOLOスイッチのオン・オフができます(音量が少し上がるだけの機能のようですが)。
これで演奏中特にソロの場面などでもう少し目立ちたい!ってときに使えるのかなと思います。
GT-1のプリセットでCTL1に割り当てられているのが有りますが、あんな感じで使えそう。
8.少し使ってみました。
プリセットKatana-Air8(Combo)を使って、BOOSTER,ONそしてSOLOをONしています。
9.まとめ
いかがでしたでしょうか?
AIRSTEPでKATANA-AIRをコントロール出来るまで、かなり苦戦しましたが、なんとか使える所まで持っていけました。
実際に使ってみると、BlueTooth接続ゆえか、スイッチを踏んでも反応しないこともありました。USBでOTG接続できれば確実な気がしますが、果たしてKATANA-AIRに対応できるのかは、今のところ不明です。このような使い方はやはりコンパクトエフェクターのボードが確実かもしれませんね。
また、記事内では扱いませんでしたが、プリセットをもとに、コントロール内容をカスタマイズすることも可能です。
もちろん、KATANA-Air以外の様々な機器にも対応するプリセットもたくさんありました。
BlueToothのほか、TRS端子や、5ピン標準 MIDI、USB MIDIの入出力もあり、それぞれコントロール可能らしいです、
また、AIRSTEP Liteという、Bluetooth専用製品もあります。
AIRSTEP Liteとの組み合わせて、拡張性を、さらに広げることもできるそうです。
DAWのコントロールは便利ですね。
いろいろ汎用性のある便利機器だと思いました。
果たして、素人音楽の演奏環境はどうなってゆくのでしょうか?
それでは、みなさん、ごきげんよう。
本記事をまとめた動画をYoutubeにアップしました。