最近、普段の練習はすっかりKATANA-Airを使うようになった素人音楽です。
以前の記事「KATANA-AirをパソコンにUSB接続して録音するには」で少し触れましたが、KATANA-Airを使ってリアンプする方法を確認しましたので紹介いたします。
目次
オーディオコネクション出力を追加 (ここからが本記事の本番です)
CUBASEで録音準備
以前の記事でも書き重複しますが、CUBASEとKATANA-AirをUSB接続して録音する手順です- USB-A/Bケーブルを使ってPCとKATANA-Airを接続します。(事前にPCにKATANA-Airのドライバをインストールしておく必要があります) ・KATANA-Airの電源を入れてからCUBASEを立ち上げます。
- 空白のプロジェクトを作成します。(新規プロジェクトの場合プロジェクトフォルダの設定が必要なので、あらかじめプロジェクト用のフォルダを作成しておくと良いでしょう)
- Cubaseのメニュー スタジオ>スタジオ設定でVSTオーディオシステムをKATANAにします
スタジオ設定は以下のようになります。
録音用トラック作成
ドライ音(エフェクトのかかっていない音)、ウェット音(エフェクトの掛かった音:
今回の記事内容では使いませんが)それぞれ用にAudioトラックを作成します。
ドライ音用トラック
プロジェクト>トラック追加>Audioで
ドライ音用
ウェット音用
Audio トラック追加後
テンポ設定
プロジェクト>テンポトラック テンポを135にします
photo:テンポトラック設定
インストゥルメントトラック作成
録音する楽曲のモニター用にインストゥルメントトラックを作り、打ち込んでおきます。
録音する楽曲は以前の記事「KATANA-AirとCUBASEで紅蓮華イントロを録音編集してみた」にも紹介した「かずきのギターチャンネル」さんで公開されている鬼滅の刃の紅蓮華・イントロ部分です。
(かずきさん、素敵な動画有難うございます)
マーカートラック作成
各小節ごとに何テイクも録音し、出来の良いものを繋げるなど編集して、出来上がりが次のようになりました。
オーディオコネクション出力を追加
さて、ここからがこの記事の本番です。
PC・CUBASEとKANATA-Airの入出力の関係をブロック図にしてみました。
KATANA-Air単体の詳しいブロックダイヤグラムは、KATANA-Airのマニュアル9ページにブロックダイヤグラムが記載されています。
オーディオコネクション出力を追加
スタジオ>オーディオコネクションで出力タブで「バスを追加」をクリックします。
今回はバス名を「KTN.Reamp」としました。
追加した出力バスのデバイスポートがSECONDARYになっていることを確認します。
リアンプ用オーディオトラック追加
まず、リアンプ用出力バスを追加
スタジオ>出力タブで「バスを追加」をクリック
ここではバス名を「KTN.Reamp」としました。
デバイスポートがSECONDARYになっていることを確認してください。
録音したドライ音用トラック「KTN.Sec」のアウトプットのルーティングを上記の出力バス「KTN.Reamp」に変更します。
リアンプ録音用トラックの作成
プロジェクト>トラックを追加>Audio
で、クリーン音とドライブ音用それぞれのリアンプ録音用トラックを作成します。
Photo:リアンプトラッククリーン
上記それぞれトラックのインプットのルーティングを「Stereo
In」に変更します。
*インプットのルーティングは「Mono In
1(PRIMARY)」でも良いですが、エフェクターがステレオで掛かる場合も考慮しての設定です。(KATANA-Airのエフェクターがステレオで掛かるかはよく分かりませんが、他のマルチエフェクターではステレオ効果があることもありますので)
リアンプエフェクターモニタリング調整
録音したドライ音用トラック「KTN.Sec」だけをソロにし、再生するとKATANA-Airのエフェクター設定状態の音が確認できます。
- KATANA-Airで直接調整しても良いですし、アプリ「BOSS TONE STUDIO」で設定しても良いです。
- この時、KATANA-Air本体のMASTERボリュームはリアンプ録音時には影響しませんので、MASTERで聞きやすい適度な音量に調整して構いません。
KATANA-Airの基本的な設定は次のようにしました。
AMP TYPE:CLEAN
GAIN:0
VOLUME:100 (KATANA-Air本体のVOLUMEは録音時に影響します) BASS:50
MIDDLE:50
TREBLE:70
PRESENCE:75
FX:BOSS COMPで以下の設定
REVERB:PLATEで以下の設定
BOOSTER:ドライブ音の時にBLUES DRIVEで以下の設定
(KATANA-AirやGT-1のBLUSE
DRIVERは、最近の素人音楽のお気に入りです。そのうち実機も欲しい)
リアンプ録音開始
SECONDARYチャンネルで録音したドライ音のトラックだけをソロモードにしておきます。
クリーン音リアンプ録音
- KATANA-AirのBST/MODダイヤルを左に回し切ってOFFにします。
- クリーン音リアンプ録音用トラックをクリックしてハイライトし、録音可能ボタンを押して赤くしておきます。
- トランスポートパネルの録音ボタンを押すとドライ音の再生と同時にクリーン音リアンプ録音用トラックの録音が開始されます。
- 良きところで停止します。
ドライブ音リアンプ録音
- KATANA-AirのBST/MODダイヤルを右に回して良きところ(今回はDRIVE:50)にします。
- ドライブ音リアンプ録音用トラックをクリックしてハイライトし、録音可能ボタンを押して赤くしておきます。
- トランスポートパネルの録音ボタンを押すとドライ音の再生と同時にドライブ音リアンプ録音用トラックの録音が開始されます。
- 良きところで停止します。
リアンプ録音・編集結果
クリーン音、ドライブ音の録音したものを良きところでカット編集し、
両方ソロにし、録音元にしたドライ音のトラックはミュートにして再生した動画です。
ウェット音との比較
BROWNチャンネルで録音したウエット音とBLUSE DRIVE
でリアンプした音を比較してみました。(それぞれAudio>
処理>ノーマライズなどで音量を整えました)
BROWNチャンネルで録音したウエット音
BLUSE DRIVEでリアンプした音
どちらも良いドライブ音でしたが、BLUSE
DRIVEでリアンプした音が意外にも生々しい、荒々しい、抜けの良さそうな音になった気がします。
まとめ
いかがでしたしょうか?
結構複雑な手順が必要になりますが、KATANA-Airを使って、一度いわゆる「掛け録り」でドライ音も録音しておくと、後でKATANA-Airのエフェクター機能でエフェクター調整をやり直すことが可能になります。
CUBASEのエフェクター処理でも良いのですが、KATANA-Airの豊富なエフェクターを使って細かく調整出来るのが、魅力ではないでしょうか?
今回の記事をまとめたYouTube動画を作成しました。
さて、最近はBOSSのBLUSE
Driver実機が欲しくてたまらない素人音楽です。買うとしたらBD-2にするかBD-2Wにするか迷っているのですが、どちらかを買う日は来るのでしょうか?
それでは皆さんごきげんよう。